
・長く業界にいる山田さんから見た20代のハーレー乗り世代の人たちはどういった印象がありますか?
やはり20代の彼らは気になったものをすぐにスマホで調べられたり、気になる人にもDM送ったり実際会ったりしていて、僕らの世代からすると信じられないくらい恵まれている世代だし、違ったパターンで凄く行動力のある世代だなって感じがします。これからの時代は、僕らやさらにその上の世代の人たちをも常に驚かせる新しいカルチャーを今の若い世代の子達が作っていくんだろうなって思いますね。

・もっと具体的に言いますと?
自分達が若い頃って色んなストリートカルチャーや音楽シーンの要素をオシャレに融合させているバイカーって凄い少ないイメージで、ほんの一部のオシャレな人だけがそれを出来ていたイメージだったんです。やはりそういった人ってそれぞれの地元でも注目されていて、雑誌が取り上げたりとか、界隈でも有名だったりしていたんです。それが、今ではSNSの影響もあってか、そうした僕らの時代では特別だったスタイルをイキナリ完成させてる子がわんさかいる。しかも、これまたカッコ良く自分のアイデンティティーとして上手く表現や発信が出来ている。正直、昔だとそんなの凄い人は歳上の先輩に数人いたかなってくらいでした。しかも、そういった若い子が増えた事によって逆にオジサン達も刺激されちゃってて、良い相乗効果が生まれているんじゃないかなと感じてもいます。ほんと今の子たちには今後もハーレーシーンをガンガン盛り上げてくれたらいいなって正直に思っています。

今の若い子達は今の在り方で上の世代に囚われずに新しい世代を創ってほしいです
・では、そういった彼ら若手のバイカーたちに伝えたいことはありますか?
...そうですね。特に上から目線で言うつもりはないんですが、何かの真似事ばかりをするのではなく、今どきの自分達世代がイケてると思えるファッションだったりカスタムだったりをして、自分を貫いて楽しんで乗ってくれたらいいなと思います。SNSを見て影響を受けるのはいいけど、それを浅知恵でコピーしてハズしちゃってるってパターンも無きにしも非ずだったりする。それと、僕が言うのもなんですが、上の世代からの「あーしろこーしろ」も全部を間に受けなくていい。もちろん、反発しろって訳じゃなくて、先輩からの教えはちゃんと聞きながらも、自分たちは自分たちらしいスタイルを信じていってほしいってこと。うーん...、上手く伝えらてるかな(笑)。
・アメリカでもご活躍されてる山田さんですが、今のシーンにおいて日本とアメリカの違いはありますか?
実は昔に比べるとアメリカの若い子達はビンテージハーレーに全然乗ってないと思います。乗ってないというか、乗れないというのが現実問題としてあるんです。そもそもまずローンが組めないんですよ。よく理解はしていないけど、アメリカ独自のオートローン制度云々があるんじゃないかな。でも、日本は社会的信用があれば比較的に若くても数百万のオートローンが組めてしまいます。っていうのもあり、アメリカの若者は日本でチョッパーに乗っている若者に憧れを持っている子達が多いなっていう印象なんですよね。まぁ理由はどうあれ、本国からそう思われてるのは日本人としても誇らしいですよね。それに、そもそも日本だって清く正しい人間でないとローンは組めないですし。

店名 |
STANCE(スタンス) |
住所 |
愛知県名古屋市北区若鶏町36 |
TEL |
052-880-8029 |
営業時間 |
10:00~19:00 |
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