河野 潤也（かわの じゅんや）/TROPHY CLOTHING

・自己紹介お願いします！

     河野 潤也（かわの　じゅんや）です。トロフィークロージングの直営店である渋谷区のトロフィージェネラルストアで働いています。

・バイクの紹介お願いします。

 　ハーレーダビットソンのナックルヘッドです。といってもほぼ純正パーツは使ってなくて、所謂チョッパーですね。年式は1942年です。

・いつから乗っていて、どういう経緯で乗ることのなったんですか？

　チョッパーは26歳から乗っています。それまではエボエンジンのスポーツスターに乗っていて、そろそろもっと古いバイクに乗り換えたいなと思っていた時に、友達に「ちょうどお前に似合う車両があるから見に行くぞ」って、半ば強制的にバイク屋さんに連れて行かれたのがキッカケ。今でもお世話になっている神奈川県のハンカーモータサイクルさんというところで、このチョッパーを見てすぐに決めた感じです。ほぼ直感と勢いでした（笑）。

・元々ハーレーに乗りたいって思ってた時から、旧車に乗りたいと言う願望があったんですか？

 　いえ、実は恥ずかしながらハーレーに年代によってエンジンの種類がいっぱいあるなんて最初は知らなかったんです。とりあえずスポーツスターを乗りながら、徐々に知っていったって感じです。先輩たちにもいっぱい教えて頂いたし、影響も多く受けました。 気がついたら、圧倒的に旧いハーレーの方が魅力的に思えてきて、高音と低音が入り混じった乾いた排気音だったり、乾式クラッチを切った時の擦り切れる音とか、新しいハーレーだと体験できないし。それに、大昔の人たちがこんな乗り物を作ってるって考えると物凄いロマンを感じちゃいます。

・それで辿り着いたのがナックルだったんですね。旧車に不安はなかったんですか？

 　最初はアーリーショベルを狙っていたんですが、とことん旧いのに乗った方が、ロマンを感じられるかなって（笑）。個人的にはスクーターだろうが何だろうがバイクだったら楽しく乗れるんですが、それよりも自分なりの説得力ってものが欲しかったのかもしれません。未経験だからって、未熟だからって、いきなりナックルに乗ってはダメってことはないと思うんです。それに、当時はまだ周りの20代でナックルに乗ってる人がいなかったし、未開拓をチャレンジするようなドキドキ感も良かった。 最初は知識が無いのが当たり前で、あとはとにかく乗り倒して経験を積んで理解していくしかないです。そりゃご想像通りそれなりに壊れますよ。けど、その分メンタル鍛えられます（笑）。

・今までのツーリングで一番思い出深いエピソードを教えて下さい。

 　学生の頃、初めて買ったSR400に乗って東京から地元の宮崎県に自走で帰った時、高速道路上でフレームが割れて大変だったことはよく覚えてます。しかも、オイルタンクも兼ねてる部分が割れちゃったので、もうオイルまみれでした（笑）。スムーズに目的地に着くようなツーリングよりも、そういったトラブルがあったツーリングの方が思い出深く印象に残りますねやっぱり。

・それは悲惨でしたね（笑）。その後は大丈夫だったんですか？

 　流石に走り続けるのはヤバいって思って、SAで一旦停車。東京から宮崎まで1350kmあるんですが、運よく残り60km地点だったんで、友達に車でピックアップしてもらいました。トラブったのが800km地点とかじゃなくて良かったです（笑）。

・何故、トロフィーで働き始めたのですか？

　大学入学で宮崎県から上京してきたのですが、卒業後は地元に帰るって選択肢もあったけど、東京に残って何かをやりたいって気持ちが勝って...でも、中学生ぐらいの時から「俺は社会人になんてなりたくない！ 正社員とか嫌!!」 みたいに幼稚なプライドを拗らせてちゃってて。 けど、そんな凝り固まった考えを変えてくれたのがトロフィーでした。こんな会社と社長なら喜んで正社員になりたいと心から思えたし、スタイルはもちろん、何よりもモノづくりの姿勢が１番カッコイイんです。こんな自分を雇ってくれて、とても感謝しています。

・ナックルヘッドのチョッパーに乗って良かったことは？

 　そりゃ普段からモテててたのがさらにモテる様になったことだね！  って、女の子からじゃないよ。チョッパーに乗った油臭い漢たちからね（笑）。けど、そういった人たちにモテていたいし、逆に憧れてもいたい。このチョッパーは、漢を魅了する「カッコイイ」を分かりやすく体現してくれるんです。